普段、私たち親が、何気なく子どもにかけている言葉が、実は「コミュニケーションをはばむ」場合があります。
子どもが困ってたり悩んだりしてると、親は自分の経験から口をはさんだり、助けようとしたりしますね。
コミュニケーション講座では「12の型」と読んでいます。
12個それぞれの例をご紹介しますね。
1.命令・指示
片付けなさい。
早くお風呂に入らないとだめよ。
2.脅迫・注意
いい子にしないともう連れて行かないよ。
そんなことしたら、後で困るよ。
3.説教・訓戒
そういう時はちゃんと話合いすべきでしょ。
それは、やるべきじゃないね。
4.提案・忠告
もうお友達と一緒に行くのは止めたほうがいいよ。
よく考えてから決めたほうがいいよ。
5.講釈・論理の展開
ダメなことほど一生懸命しないといけないのよ。
お友達みんなと仲良くしないとだめでしょ。
6.非難・批判
まだ小さいから分からないのよ。
いつもそんなこと言って。
7.同意・称賛
上手にできてると思うよ。
私もそう思う。
8.侮辱・悪口
そんなことしてたらいつまでも上手くならないよ。
弱虫ね。
9.分析・判断
今日は疲れてるのね。
そういうところがいけないのよ。
10.激励・同情
がんばれば、いつかいいことあるよ。
心配しなくても大丈夫よ。
11.質問・訊問
だれと? いつ?
どこで? どうして?
12.ごまかし
おやつ食べようか
そんなこと早く忘れて気分転換しなさいね。
子どもが、困ったり悩んだりしているときに、1~12の型で話すと、実はコミュニケーションがうまくいかなくなるんです。
次回から、
1~12の「普通の会話」が、
どんな場合にコミュニケーションがうまくいかなくなるのか。
1~12のように親に言われると子どもはどう感じるのか。
「12の型」が親子関係に与える影響について。
日常よくある事例を交えて、分かりやすく順番にお伝えしていきますね。