子どもが、イヤなことを最後までやりとおしたとき、私たちが子どもによくかけることばがありますね。それは、
「がんばったね」。
ところが当の子どもは、イヤなことが終わったあと、言われても嬉しくないそうです。
息子が、新年の高野山での朝のお勤めのことを思い出して話してくれました。
この日の朝のお勤めは、「1時間の瞑想」。
9才男子には、本人いわく、「じごく」「さいあく・さいてー」だったそうですよ。
「ほんま、あのときはイヤやったー。」
「終わったとき、みんな『がんばったねー』って言ってたけど、全然がんばってなんかないし、この時間返してくれ!って言いたかった!」
『がんばったね』っていう周りの大人の声かけは、ぜんぜん嬉しくなかったそうです。逆に「何言ってんのー」って反抗的に思ったとか。
イヤなこと最後までやりとおして、カレが思ったことは、
「ムダな時間をすごしてしまった、返してほしい」。
それに共感することばは、もちろん「がんばったね」ではなくて、「時間ムダだったね」。
イヤなことを最後までやりとおして思うことは、「時間のムダだった」だそうです。
「がんばったね」って、大人の勝手な思い込みで、都合のいいことばなんですね。